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映画：ゴーストライダー

ゴーストライダー 原題：GHOST RIDER 2007年アメリカ 監督： マーク・スティーヴン・ジョンソン 主演： ニコラス・ケイジ 　　　　エヴァ・メンデス 　　　　サム・エリオット

あらすじ：
父親と危険なバイクのスタントをしていたジョニー(ニコラス・ケイジ)はガンに侵されていた父親の命と引き換えに悪魔と契約を交わす。しかし父親はスタント事故で死に、愛しいロクサーヌとも分かれてしまう・・・。 そして30歳になり、バイクスタントのヒーローとなったジョニーの前に、ロクサーヌが現れる。そしてあの契約を交わした悪魔、メフィストも再びジョニーの前に姿を現し、契約の代償として彼を裏切り、新しい魔界を創造しようとしている悪魔ブラックハートを追うように命ずる。そして魔界の力を手に入れたジョニーとブラックハート達との戦いが始まる。

感想：
スパイダーマンやX－MENの製作で知られる、マーベルのアメリカンコミックスが元になっており、それを知らない人が見てもよくわからないという映画であろう。しかし、アメリカでは大ヒットというのはうなずける。プロレスを初め、派手なアクションが大好きなアメリカ人の期待に、十分こたえる映画である。現代と西部開拓時代を描写したシーンや、悪魔メフィスト役にピーター・フォンダを起用しているところなどは、アメリカンコミックファンのみならず、西部劇や、映画イージーライダーのファンにはうれしい演出であろう。

マーベルの作品は、その方が受けがよいのか、ゴーストライダーがそうであるように、スパイダーマンにしてもデアデビルにしても、マーベルのヒーロー達はいつもなにか苦悩にさいなまれているのだ・・・。日本の少年漫画の主人公が敵を倒せば、さらに強い敵が果てしなく現れてゆく・・・、というのと同じようなものかもしれない（違う？）。原作のゴーストライダーというのは知らなかったが、もともとアメリカンコミック好きで、ゴーストライダーファンのニコラス・ケイジがこの役を熱望したそうである。それなりにかっこいいのだが、ゴーストライダーになってしまえばCGアニメでニコラス自身の演技を見る事は出来ない。また、このゴーストライダー・・・、強い、強い、反則でないかというぐらい強すぎるのである。せっかく出てきた悪役キャラクターに申し訳ない気になってしまうのである。また、ゴーストライダーになると、良い人と悪い人を見分ける力も備わってしまうというのが味噌。良い人を助け、悪い人は懲らしめる、だがゴーストライダーが疾走中に焼け死んだトカゲは悪いやつなのか？などというツッコミはしてはいけないのである。また、ゴーストライダーを助けるなぞの男役のサム・エリオットがいい味を出している。

ストーリーがどうとか、そんなことは抜きにして、とにかく映像を楽しむ映画である。映画化されたマーベルの作品群のスピーディーなオープニングは、個人的に特にお気に入りである。何はともあれロクサーヌ役のエヴァ・メンデスの”ぽっちゃりないす・ばでい”が一番の見所なのはいうまでもない（露出はないよ）。

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