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映画　ウォッチメン

http://www.spike.com/video/watchmen/3076952

原題：WATCHMEN 2009年アメリカ 監督：ザック・スナイダー 原作：デイヴ・ギボンズ キャスト 出演：ニコール・キッドマン 　　　ジャッキー・アール・へイリー 　　　パトリック・ウィルソン 　　　ビリー・クラダップ 　　　マリン・アッカーマン 　　　マシュー・グード 　　　ジェフリー・ディーン・モーガン他

あらすじ：
ジョン・F・ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、キューバ危機など、世界で起きた数々の事件を見守ってきたヒーローたち“ウォッチメン”。しかし、かつてウォッチメンだった男の一人が暗殺される事態が発生。殺害現場には、血のついたスマイル・バッジが残されていた。しかも、ウォッチメンたちの殺害はその後も続き……。 シネマトゥデイより

感想：
劇場でその予告編を見てから、すごく気になっていた映画だったので、期待度はかなり高かった。

原作を知らないので、ストーリー云々というより、その映像がすごく気になったからだ。しかしこの作品はアメコミ界では道標的な作品といわれ、原作の評価はかなり高いそうだ。

結論からゆうと、期待道理見ごたえ有り！という感じだが、ヒーロー物にしてはあまりにもグロくてエロいので、お子ちゃまにはお勧めできない。

それに、ある程度この作品の世界観がわかっていないと難しい面が多すぎると思う。バットマンやスパイダーマンなどの正統（？）なヒーローものが好きな人には受け付けられないかもしれない。

そして、ほかのヒーローと同じく、彼らの内面的葛藤も描かれているが、もっと人間味があり、（昔話を語り、老後を送るヒーローの相手をするとか、精神病院に送られるとか・・）生活観を漂わせる、リアリティのある悩みだったりする。

時代設定のせいもあるが、コスチュームやハイテクメカもちょっとレトロ感がただよい、そういった意味では従来のアメコミファンにはうれしい映像化なのかもしれない。

2時間以上の長いストーリも、映像に引き込まれていたのでそれほど窮屈ではなかった。

一人のヒーロー殺害により、謎の殺人犯に恐怖するヒーローたち。それにベトナム戦争（この映画ではアメリカが勝者という設定）やケネディ暗殺、冷戦真っ只中で、全面核戦争という最終シナリオという最大の課題に直面するニクソン大統領をはじめとするアメリカ政府など、実際の史実を絡めながら物語は進んでゆく。

しかし、結末はすっきりしない。

なぜなら、答えが出ないからだ！それはこの作品の大きなテーマである、「正義」とは？という問いかけに対する答えである。

ヒーローたちはそれぞれが独自の「正義」を貫こうとし、お互いに衝突しあう、、、。この作品は、ほかのヒーロー者のように、”正義は勝つ”という固定観念はなく、押し付けられるような正義感などは決して存在していないからだ（コメディアンの、”オレが正義”的なものは押し付けがましいともいえるが・・）。

まさに大人のヒーローものなのである。それと全編を通して、映像は圧巻だが、でかいDR.マンハッタンは実にキモイのだ（爆）！

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