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映画：レオン

題名：レオン 1994年／フランス・アメリカ合作 監　督　リュック・ベッソン 出　演　ジャン・レノ 　ナタリー・ポートマン 　ダニー・アイエロ 　ゲイリー・オールドマン

あらすじ：
殺し屋のレオンは、アパートの隣に住み、親から虐待を受けている少女マチルダ（ナタリー・ポートマン）に牛乳を買ってきてもらうことになる。しかし彼女がいない間に、麻薬の売人であったマチルダの父親のトラブルにより、彼女の一家は皆殺しにされてしまう。その時、アパートに帰ってきたマチルダは、家族が殺されたことを知り、彼女の身も危険にさらされるため、他人を装いレオンの部屋をノックする・・・。レオンが殺し屋だと知ったマチルダは、自分を殺し屋にしてくれるようにレオンに頼む。そして家族を殺した相手を突き止めたマチルダの復讐が始まる。

感想：
フランス・アメリカ合作だが、アメリカ映画ほどトゲトゲ（？）しておらず、フランス映画ほど中途半端（？）なものでもなく、イタリアンテイスト（？）な映画である。身寄りの無い主人公のレオン（ジャン・レノ）は物静かで、映画『雨に唄えば』を見てほくそえんでいるような男だが、殺し屋としては一流である。そして幼いナタリー・ポートマン演じるマチルダは、恵まれない家庭環境で育ち、唯一愛情のあった4歳の弟までを殺され、自身の将来を殺し屋として生きることを決意するという、とんでもないストーリーではある。しかし最初から最後まで、バイオレンスアクションとほのかな笑いなどをうまく取り入れ、飽きさせないのはさすがリュック・ベッソンである。そしてゲイリー・オールドマンの悪役ぶりがまたなんともいい味をだしている。レオンとマチルダの年の差を超えた純愛物語でもありバイオレンス巨編でもあるこの映画、しかし見終わった後、なぜか物悲しさの残る名作である。

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