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映画:カラメル

カラメル
原題:Caramel
2006年レバノン・フランス合作
上映時間 :95分
監督:ナディン・ラバキ
出演:ヤスミン・エルマスリ
   シアム・アッダダ
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あらすじ:
さまざまな世代の人々が集まり、おしゃべりしあうベイルートの美容院。そこで働き、または客として立ち寄る5人の女性たち。その中の一人、ラヤルは妻子ある男性の愛人だった。彼女は彼が奥さんと別れることをずっと期待している。
結婚をまじかに控えたイスラム教徒のニスリン。しかし、彼女はすでに処女ではなく、そのことでフィアンセのリアクションを心配している。美容院で働くリナは、ある女性客に引かれる自分に苦しんでいた。 リナに髪をセットしてもらいに、その客は美容院にたびたび訪れるようになったのだ・・・。
ジャマルはだんだんと年老いて行く、自分自身の肉体に恐れを抱くようになっていた。ローズは年老いた自分の姉を世話するために、生活のすべてを捧げていた。
すさんだ美容院を舞台に、男たち、 セックスと出産など、親密な会話を重ねるたび、彼女たちの中でそれらが次第に解放されてゆく・・・。

感想:
読むとエロっぽいですが、小学生が見ても安心コメディードラマです、ハイ。
観ていてレバノンの乾いた暑さが伝わってくるようだった。(行ったことないけど。) 女性の監督らしく、5人の女性たちを通して、男にはわからない、女性たち特有の悩みを映し出したというところか?多分レバノン人に限らず、不倫とか女性同士の同性愛とか年老いてゆく自分への恐怖とか、世界中の女性たちが共感するような出来事がストーリーになっていると思う。
題名はカラメルなのに、お菓子屋でなくてなんで美容院?と思ったら、美容院で脱毛するときに使うからだと・・。暖かいカラメルを肌に塗り、硬くなったら引っぺがしてムダ毛をぬきとるというもの。う~ん、痛そうだ・・・。偶然見つけた愛人の妻の脱毛をする際に、ラヤルが拷問のようにカラメルを引っぺがすシーンがあるが、これはムダ毛を処理するという以外に、彼女へのストレスを発散しているというのは言うまでもない。女は怖い。

しかし、不思議なことに、ラヤルの愛人のこの男、登場人物で唯一顔が映らないのだ・・。
その理由を監督は”意図的にやりました、なぜならば、このように愛人のいる男性は、世界中のすべての国に存在しているから。同時に、映画に登場する男性で唯一、反感を買うことになるから。”だという。
前半は社会的見解、後半は女性らしい配慮といったところか?

それはさておき、警官(憲兵?)のひげ男と、特にローズのおねえさん、というか、おばあちゃんが実にいい味だしている! こう書くと男女間のどろ沼ドラマのようだが、見終わった後は、”まあ、よかったんでないの”というなんだかほのぼのとした映画だった。

2007カンヌ映画祭出品作品

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